異種金属接触腐食

まずは写真を二枚見ていただきましょう。
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実はこれ、以前のワタシの職場でもあった韓国造船所出来のコンテナ船の空気配管。
鉄パイプを、ステンレスのUボルトで留めてあったり、フランジのボルトにステンレスを採用しているんですねぇ。

明らかに異種金属接触腐食の典型です。

たぶん中学校の理科でやったかな?金属にはイオン化傾向というのがあります。
簡単にいうなれば、目には見えないけれど、水に溶けやすいものと溶けにくい物があって、二つの金属を接触させて置いとくと、溶けやすい物の方から溶けちゃう=錆びるってことです。

まずは船の方からいきますが、このステンレスボルトの採用は、たぶんですが、造船所がオーナーさんからボルトが錆びるから、錆びないステンレスに変えて欲しいとの要望があったんでしょう。
ですが、ナニが一番大事か見極めることが必要です。
一番永く保って欲しいものから順列をつけると、たぶん、船体(鉄製)>配管(鉄製)>…>フランジボルトとかパイプのサポート、みたいな優先順位になると思います。
ボルトなんてたいした値段しないので、現場的には正直もうフランジボルトとかUボルト類は、消耗品と割り切って鉄製を採用、数年に一度取り替える費用と時間を確保して欲しいと思っています。
パイプや船体の切り替え費用とかかる時間で考えたら、かなり安く上がるでしょう。ボルトの保護でステンレス採用なんて、本末転倒の典型例としか言えません。

ほんでもってクルマ。
ワタシのクルマはアルミボディー採用の超高級車(当時)なんですが、ボディはアルミでも、シャシーは鉄。
おまけに最近の流行で、交換品としてドアのボルトなんかに外観からステンレスボルトの採用があるようですが…
錆びる順でいえばアルミ>鉄>ステンレス、ですので、ボルトは錆びないけど、アルミのボディーがダメになるのは目に見えています。
美観の問題もあるのでどうしても使わざるを得ない事情なんかもあるでしょうし、お使いになってる方をあしざまに言うつもりもありませんが、オネーチャン以外の美観なんぞに全く価値観を感じないワタシ的にはおすすめできません。

おまけに、ステンレスのボルトナットは食いつきます。食いつき予防に高級アンチシーズ剤をネジ部に塗ったりしてなんとかできそうな気もしますが、今までの経験では長期間放置のステンレスネジにアンチシーズが効いてるなんて感じたことが全くありません。
ほんでもってステンレスはただの鉄ボルトに比べて、むちゃくちゃ硬い!ダメになったヤツ、タガネでたたき切るにしてもサンダーで切るにしても、鉄ボルトと比べると時間が何倍もかかるんだよ~!
ドラえもんの便利道具の中に、ダメになったステンレスのボルト外す道具とか、考えて欲しいくらいですよ!タケコプターなんていらないよ!

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